城崎温泉の味わい方(その4)
部屋全体の雰囲気に合わせて、部屋の細かい部分も和モダンにリニューアルされています。
洗面台は、陶器のボウルというスタイルで、ある意味では洋風なのですが、和モダンのジャンルに分類されると思われるデザインです。
この感性は、欧米人が日本のイメージを欧米文化の範疇から抜け出せずに具現化したものを、日本人が欧米風な味わいに刺激されて真似をしたという、とても複雑怪奇な堂々巡りによってジャンル化されたという感じがします。
そういう意味では、和モダンっていうのは日本の文化ではなく、あくまでも欧米文化のひとつの形であり、それを日本に輸入したものだと思います。
床の生花の挿し方も、和花を洋風な投げ入れにしてあります。
これも、和の道具や素材を使った欧米の飾り方ですね。
部屋の隅に置かれた照明も、裸電球でクッキリとした影を出す欧米の手法で演出されています。
素材の影を出す場合、日本の文化は太陽や月の光による格子状の平行な影を好む傾向にあり、照明器具のような不等間隔の放射状の影は、あまり見たことがありませんね。
日本では行燈などのように、和紙でシルキーな輪郭のぼやけた影を演出することが多く、蛍光灯やシーリングライトが造る柔らかな影が好まれるんじゃないでしょうか。
部屋の探索はこれくらいにして、外湯へ出かける準備をしましょうか。
この続きは、また今度のお話に。
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