惜別のトワイライトエクスプレス(第5章 日本で唯一の列車食堂ランチ)
車窓の右手に琵琶湖を見ながらしばらくすると、13時頃に食堂車(ダイナープレアデス)から車内放送で営業開始の案内があります。
現在の日本では、唯一、しかも同じトワイライトエクスプレスでも、下りの札幌行きだけでしか味わえない列車食堂でのランチという貴重な機会なのです。
案内放送を聞いて食堂車へ向かうと、サロンカーの中央付近まで行列ができています。
恐る恐る列の最後の人に「食事待ちの列ですか?」と尋ねると、「そうです」と苦笑い交じりの返答がありました。
以前は、多少の混雑はあったものの、現在のように通路に順番待ちの列ができるような状況はなかったと思います。
豪華さ、優雅さを売りにしているトワイライトエクスプレスも、とうとう行列ができるような列車になってしまったのかと思うと、少し悲しい思いですね。
できれば予約を受け付けて、見苦しい我先に根性の表れである行列を解消してほしいものですが、予約形式の朝食時にいつまでも来ない客を呼び出す手間を見ていると、それも良い方法ではないのかもしれません。
せっかくのトワイライトエクスプレスの旅なのに、行列に並んで長時間を過ごすのは寂し過ぎるので、一旦、自席に戻って車窓を楽しみながら、列が落ち着くのを待つことにしました。
サロンカーを利用する人の視界の妨げにもなりますし・・・ね。
結局、列が落ち着き、列車食堂のテーブルに着座できたのは、15時を過ぎた頃でした。
お昼をかなり過ぎていてお腹がペコペコだったのと、直前に取れたきっぷなのでディナーの予約ができなかったことで、夕食の手配も未だできていない状況で、最悪の場合、パブタイムまで食事ができないことが予想されるため、恥じらいもなく腹ごしらえの大食漢なオーダーをしました。
まず運ばれてきたのは、食事と同時注文でセット価格になるオレンジジュース。
のどが渇いていて、思わずひと口飲んでからの撮影になってしまいました。
続いて、ハンバーグ。
セットメニューのパンやライスと組み合わせても良かったのですが・・・。
実は、これも食べたかったので、オムライスをオーダーしました。(笑)
メインディッシュが2枚並ぶという、ちょっと恥ずかしい光景ではありましたが、自分的には大満足のランチとなりました。
お味はというと、ハンバーグはソースが濃いめなのと、お肉の含有量が少し寂しい感じですが、その分だけフワフワとやわらかく、概ね満足。
オムライスは、ふんわりと卵がゆるく巻かれていて、サラッとしたタバスコ風味のケチャップソースがかけられ、美味しくいただきました。
食後には、コーヒーをいただきましたが、これがぬるぅ~いコーヒーで、食事の締めくくりが、とても残念な印象で終わったのが寂しいですね。
車窓の流れゆく景色を楽しみながら、ゆっくりと列車食堂のランチをいただくのは、札幌行きトワイライトエクスプレスに乗った者の特権ですから、ぜひみなさんにも体験いただきたいです。
ちなみに、この特権を味わうための対価は、こんな感じです。
個人的には、駅弁を買って乗るよりも非日常的な旅情を味わえて、値打ちがあると感じます。
さて、自席に戻りましょう。
この続きは、また今度のお話に。

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