惜別のトワイライトエクスプレス(第10章 遅れた列車ならではの楽しみ)
本州最後の停車駅である新津を発車してからも、トワイライトエクスプレスは度々停車をしますが、機関士の交代や対向列車の待ち合わせ、機関車の付け替えなど、客車のドアは開かない状態の運転停車というヤツです。
北海道に渡って初めて客車のドアが開く停車は、洞爺なのです。
昨夜の東北地方の荒れた天候の影響で、遅れを引きずり続けているトワイライトエクスプレスですが、その洞爺に定刻より40分ほど遅れて到着しました。
最大1時間程度の遅れだったことを考えると、そこそこ回復した様子ですね。
通常ならわずかな停車時間ですぐに発車するんですが、後続の定時運行をしているスピードに勝ったJR北海道のディーゼル特急に道を譲るため、JR西日本の足の遅い客車特急は20分程度の停車をする放送がありました。
長時間の缶詰め状態だったので、乗客の多くはリフレッシュのためホームに降り立ちます。
列車の外は尖ったように冷たい空気で、北海道に来たんだなぁ~と実感します。
ホームには、サラサラのパウダースノーが降り積もっていました。
あまりの寒さに、車両の連結部には、巻き上げた雪が凍てついていました。
この時とばかりに、先頭の重連の機関車を撮影する乗客で大賑わいですが、頬を刺すような吹雪の中で、記念撮影をしている人も笑顔が凍てつくありさまです。(笑)
シャッターを押す指も痺れます。
しばらくして後続のディーゼル特急が到着しました。
わずかな停車で、すぐさま発車していく列車を見送り、こちらもようやく発車です。
結局、約1時間遅れに戻ってしまいました。
激しいほどではないもののブリザード状態で、天候はあまりよくないので、今後の遅れの回復は望めませんね。
急ぐ旅ではないので、こんなアクシデントも楽しみのひとつですね。
不謹慎かもしれませんが、もうちょっと遅れてくれないかなぁ・・・。
窓自体も凍てついていますし、朦々と巻き上がる雪煙で窓の外は真っ白です。
車両デッキのドアの内側は、車内であるにもかかわらず凍てついています。
いやぁ~北海道の冬は、さすがに厳しいですねぇ。
しかし、北の大地は、いつまでもずっと吹雪いているワケではなかったのです。
登別に到着するころには吹雪も力を弱め、苫小牧を前にしてすっきりと樽前山が見えるくらいにまで天候は回復したのです。
特徴的な姿の樽前山とサラブレッドを育む牧場を横目に、トワイライトエクスプレスは軽快に走ります。
次に新千歳空港の脇をかすめて南千歳に停車すると、終着の札幌まであとわずかです。
この続きは、また今度のお話に。






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