久しぶりに訪ねる金閣寺(その3 庭園の見どころ)
金閣ばかりが有名で、煌びやかな建物に目を奪われ、他の印象の薄いのが残念な鹿苑寺ですが、実は庭園も素晴らしく、ゆっくりと楽しめます。
まずは、金閣と一体に楽しむ鏡湖池(きょうこうち)です。
禅宗式の池泉回遊式庭園で、池には様々な大きさの島や名石が配置されて、後景に見える金閣と相まって、見事な佇まいを見せてくれます。
この日は風があったので池面にさざ波が立っていましたが、風のない日は鏡のように金閣を写すんだと思います。
どうしても金閣に目を奪われがちですが、手前の鏡湖池があっての情景ですね。
金閣の裏手の斜面に差し掛かる辺りには、銀河泉(ぎんがせん)があり、足利義満が茶の水に使ったと云われていて、今もきれいな水が湧き出しています。
また、斜面には石段があり、両脇に垣が竹で組んでありますが、金閣寺垣と言われる竹垣の代表的な様式なんだそうですよ。
その隣には竜門滝(りゅうもんたき)があり、滝を鯉が登り切ると竜になるという中国の故事登竜門に因んでいて、滝壷には鯉魚石(りぎょせき)があります。
山の手の斜面を登ると、日照りが続いても涸れないと云われる奥行きの深い安民沢(あんみんたく)という池があり、その中央の島に白蛇塚という五輪の石塔があります。
足利義満が譲り受ける以前の主である西園寺家の鎮守と伝えられていて、この安民沢は西園寺家の当時の遺跡を留めていると言われています。
庭園の代表的な見どころを紹介しました。
この後、不動堂に至る途中の庭園を利用して、茶席が設けてありました。
いわゆる観光営業の茶屋だと思いますが、外国人観光客にとっては、これぞ侘び寂び、ザ・茶の湯って感じがするんでしょうね、きっと。
時系列的には前後しますが、庭園の中に建つ建造物も、ゆっくり見てみたいと思います。
この続きは、また今度のお話に。
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