トワイライトエクスプレス瑞風が北海道に渡れる可能性 (その1 発電だけなら青函トンネルOK?)
このところトワイライトエクスプレス瑞風の話題ばかりですが・・・。
ご存じのとおり、初代トワイライトエクスプレスは、大阪発札幌行き、札幌発大阪行きの運行でした。
東北新幹線(北海道新幹線)の新函館北斗への延伸に伴う青函トンネルの在来線旅客列車の廃止、北陸新幹線の金沢への延伸に伴う日本海縦貫線の一部が第3セクターとなったことで、その影響を受け、使用する車両の老朽化などで、初代トワイライトエクスプレスは運行を終えました。
そのスピリッツを受け継ぐ形で、トワイライトエクスプレス瑞風が誕生したワケです。
しかし・・・、青函トンネルは貨物を除いて、在来線の旅客列車は廃止された・・・と思っていたのに、トランスイート四季島は、青函トンネルを抜けて、北海道へと渡っているではありませんかっ!
じゃ、なんでトワイライトエクスプレス瑞風は、北海道へ向かわなかったのか・・・。
今後、北海道へ向かうことの可能性について、妄想してみたいと思います。
ビジネスモデルとしては、自社線内完結で収益が上がるのであれば、わざわざ他社線を使用させてもらってまで北海道に出向くような必要はないでしょう。
でも、いかにツアー料金が高く設定されていると言えども、それ単独で列車運行費用は回収できないでしょうから、おそらくは赤字だと思われます。
ま、沿線自治体とのタイアップ、地域振興に関するバックアップで、収支は何とかなっているんでしょうけどね。
どうせ赤字なら、先代のように北海道に連れてってくださいよぉ。(願)
さて、北海道に行くために、最大のネックとなっているのは、何と言っても青函トンネルでしょう。
なんせ長大な延長のトンネルですから、火災等の事故対策の安全基準は相当厳しいのだと思います。
トランスイート四季島は電車として通過していくようですが、トワイライトエクスプレス瑞風は気動車ですから、まず気動車であること自体でアウトなんでしょうね。
・・・でも、ちょっと思い出してください。
そう言えば、トワイライトエクスプレス瑞風のエンジンの唸るような重低音、どっかで聞き覚えがありませんか?
初代トワイライトエクスプレスは、機関車が牽引する客車列車でしたけど、サービス用電源を発電する電源車が付随していました。
この電源車って、青函トンネルを通過中は、エンジンを止めていたのでしょうか?
いえいえ、おそらくエンジンは一定回転数を維持しながら、止めることなくずっと発電していたと思われます。
その電源車のエンジン音に、なんとな~く似ている気がしませんか?
実は、トワイライトエクスプレス瑞風のシステムは、ディーゼルエンジンは発電専用で、走行に関しては、そのエンジンで発電された電力を使ってモーターを駆動しています。
発電所と電車が一体となったようなもので、純粋な走行の駆動に関しては、ある意味では電車なんです。
それなら、トワイライトエクスプレス瑞風だって、一定回転数を維持しながら淡々と回っているだけの発電用エンジンなので、同じだと理解できないでしょうかね。
もちろん、エンジンの基数や出力規模は違うので、全く同じ扱いとはならないのでしょうが、少なくとも走行にかかる駆動の変化によって、エンジンの回転数や加熱する温度、排煙が大きく変化するような一般的な気動車ではないことは明らかです。
初代トワイライトエクスプレスの電源車のように、電車に載せている発電専用のエンジンが稼働しているだけ・・・と理解して、青函トンネルを通過させてもらえないんでしょうかねぇ・・・。
百歩譲って、もし自走での通過が無理なら、青函トンネル専用の機関車であるED79やEH800と連結器アダプターで連結し、電源車付きの客車として牽引する方法がとれると北海道に渡れるんですけどねぇ・・・。
次回は、列車を運転する資格の視点から考えてみましょう。
この続きは、また今度のお話に。





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