天空の橋を渡るトワイライトエクスプレス瑞風
日本全国には、天空の橋と表現される高い橋りょうは数多くありますが、トワイライトエクスプレス瑞風の運行コースにも人気のある高い橋りょうがあります。
それは言わずと知れた餘部橋りょうです。
その人気の所以は、明治の時代に架けられたトレッスル橋で、文字どおり鉄部材でできた鉄橋だったからに他なりません。
その高さが41.5mもあったので、鉄橋を渡る際の海を臨む景色の良さ、直下の集落を見ながら目も眩むような迫力の高さと、鉄橋が響き渡らせる迫力の轟音とで、有名な橋りょうだったワケです。
その鉄橋=鋼製橋も、老朽化に伴いPC橋=非金属橋に架け替えられ、鉄橋とは言うものの鉄道橋=鉄橋となってしまいました。
安全基準の面からも、車体幅+α程度の幅から、道床や柵壁を含む幅の高架橋になったことで、遠景を眺めることはできるものの、直下を臨むことはできないようになり、音も静かで響き渡る轟音も含めて、迫力という点ではずいぶんと物足りなくなったことも事実です。
しかし、トワイライトエクスプレス瑞風の運行コースには、鉄でできている真の鉄橋も数多く残されています。
特に、胡麻駅以北の下山駅、和知駅、安栖里駅、立木駅、山家駅から綾部駅までは、特徴的な地形である丹波河岸段丘を貫くコースで、右へ左へ曲がりくねり、トンネルと鉄橋の連続で、目にも楽しいような鉄道風景を味わえる区間なんですね。
実はこの区間には、山陰本線では餘部橋りょうに次ぐ高さの39mを誇る高屋川橋りょうがあり、鉄でできたいわゆる鉄橋でしか味わえない響き渡るような迫力ある轟音と、ほぼ車体幅しかない直下を臨めるような迫力の高さが味わえるんです。
下山駅を挟んで反対側には、同じような形質の質美川橋りょうもあり、乗る側も、撮る側も、絶好のスポットとなっています。
トワイライトエクスプレス瑞風にご乗車の際には、ぜひ最後尾の展望デッキで天空の橋を渡る迫力を体感して欲しいと願って止みません。
さらに撮る側からすれば、高屋川橋りょうにも、質美川橋りょうにも、すぐ側に沿ってレンガ積みの旧橋脚が残されていて、これも一見の価値があります。
では、今までに撮り貯めた鉄橋を渡るトワイライトエクスプレス瑞風の映像を一気にご紹介しますので、どうぞご覧ください。
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