高さ39m!天空の高屋川橋りょうを渡るトワイライトエクスプレス瑞風
令和3年2月17日から運行を再開することが発表されたトワイライトエクスプレス瑞風。
食事は各部屋と外食で提供されることに変更され、食堂車ダイナープレアデスでの食事の機会がなくなったり、山陽コース(下り)や山陽・山陰コース(周遊)の始発駅が新大阪に変更されたりと、今までとは変わった点がいくつもあります。
変更に伴って、もう2度と見られないシーンもあり、もっと京都駅での撮影をたくさんしておけばよかったと残念に思っています。
反対に、新たなシーンを覗う機会に恵まれたワケですから、2月17日を楽しみに待ちたいと思います。
さて、2月17日まではトワイライトエクスプレス瑞風が運行されないことが確定したという状況でもありますから、これから先も手持ち映像の再編集などで凌いでいかなくてはならないという現実に、ネタ切れの不安に苛まれていることも事実です。
今回、山陰本線では、かの有名な余部橋りょうに次ぐ高さを誇りながら、全く無名な高屋川橋りょうを渡る姿を編集してみました。
ウチのYouTubeチャンネルやブログでは幾度も取り上げているんですが、ちっとも認知度が上がりませんし、それに呼応するように動画の再生数も上がりません。(笑)
それでも題材にする理由は、個人的に好きな鉄橋だからです。
山陰本線の下山~綾部の区間は、丹波地方特有の河岸段丘という特殊な地形になっていて、階段状になった丘と丘を鉄橋やトンネルで抜けるように線路が敷かれています。
下山駅の京都寄りには高屋川が流れていますが、この谷はとても深く、高低差は40mくらいあります。
ここを渡っている高屋川橋りょうの高さは39m。
余部橋りょうが高さ41mですから、遜色のない高さです。
コンクリート橋に架け替えられた余部橋りょうに比べ、橋脚はコンクリートながらもプレートガーター形状の鋼製の橋桁を持ち、列車が轟音を響かせながら渡るという、いわゆる鉄橋の昔ながらの姿を残しています。
さらに、橋桁は細身なので、直下から見上げても列車の姿を楽しむことができて、その迫力は満点です。
そのうえすぐ脇には、旧橋脚が残されていて、それが歴史的な遺構の風格を保つレンガ積みなのです。
レンガ積みの橋脚には蔦が繁茂して、趣をも感じさせてくれ、たまらない魅力なんです。
これだけの魅力的な条件を揃えながら、まったく無名の鉄橋である高屋川橋りょう。
その橋りょうをJR西日本が誇る最高峰の列車であるトワイライトエクスプレス瑞風が渡る姿をお楽しみください。
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