丹後あおまつ号で観光案内の元伊勢 皇大神社を訪ねて 20201125 京都丹後鉄道(丹鉄)大江山口内宮駅
京都丹後鉄道(丹鉄)の丹後あおまつ号に乗車されたことは、ありますか?
数々の観光列車の中でも、整理券も特急券も座席指定券も不要で、普通乗車券だけで利用できる素敵な列車です。
KTR700形の8号機を水戸岡デザインで改造された車輌です。
運行はワンマン運転ですが、客室にはアテンダントさんが乗務されていて、飲み物やお菓子、グッズなどの販売がありますし、要所要所で観光案内のアナウンスをされます。
福知山発の丹後あおまつ号は、大江山口内宮駅の手前の本線上で一旦停車し、大江山や元伊勢 皇大神社の説明を聞くことができます。
せっかくの良い情報を教えていただくんですが、そもそも宮津や天橋立、伊根などを目的とした観光客が多く、このアナウンスを聞いて、即座に途中下車される方は殆んどありません。
でも、乗客のみなさんはこれを聞いて、気にはなっていらっしゃると思うんですよねぇ。
そこで、代わりに大江山口内宮駅から皇大神社を訪ね、その動画を撮ってきましたので、ご覧いただけると嬉しく思います。
現在は三重県に所在する天照皇大神を祀る神社である伊勢神宮(内宮)ですが、その建立以前には丹後の地にあったのです。
この事象については諸説あり、この地の他にも元伊勢を謳う神社は多くありますが・・・。
伊勢に決まるまで、転々としたというのが有力説です。
この元伊勢 皇大神社のご神体は、日室ヶ岳(岩戸山)という山です。
日室ヶ岳は美しい錐形の山体で、一願成就の遥拝所からは夏至に頂上へ日が沈むのを見ることができます。
それに実は、皇大神社だけでなく、それ以上に神秘的な天岩戸神社がすぐ近くにあり、この佇まいが至極神秘的なのです。
天岩戸神社は、宮川河岸にある岩肌の急傾斜に建っていて、山深い静かな場所にひっそりと建つ姿に趣きを感じます。
宮川は、この地点でクランク状に屈曲していて、川の流水速度が大きく減速するポイントであるためか、上流から押し流されてきた大きな石がゴロゴロと転がっています。
圧巻なのは、高さが5メートルほどもある巨大な岩が、宮川を塞ぐように両岸につっかえて詰まっている様です。
ちょうど天岩戸神社の真裏に当たる位置で、この位置関係も神話めいたものを感じますね。
こんなに神秘的な場所が、駅の近くにあっただなんて・・・。
駅から歩いて約5分で皇大神社の石段まで行けますし、皇大神社の境内まで徒歩10分~15分で辿り着けます。
拝観のペースは参拝者によって様々ですが、参拝が30分だとすれば、皇大神社だけなら1時間もあればで駅まで戻れますから、次の列車に乗車可能です。
さらに天岩戸神社も参拝するとしても、2時間もあれば駅に戻れますから、2本後の列車に乗車できます。
列車を1~2本遅らせるだけで、とても神秘的な神社の拝観ができる素敵な大江山口内宮駅。
さぁ、観光案内で気になったら、迷わずに列車を降りて立ち寄ってみましょう。
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