混乱して正確な情報も掴めないまま、見切り発車的に始まってしまった感のあるGoToトラベルキャンペーン。
政府の思惑が反映されるほど日本国民はバカではなくて、新型コロナ感染症の感染拡大の危機を感じ、一部の人を除いて自宅に留まっている様子。
そりゃ、いくら経済を回さなくてはいけないとは言ったって、自分や家族を命の危険に晒してまで経済のことを考える人は少ないでしょう。
ましてや田舎で暮らしている老いた両親だって、見ず知らずの他人が持ち込んだウィルスによって命を奪われるかもしれない危険な状況を尻目に、暢気に旅行へ出かけるなんて気分にはなれないでしょう。
自分自身が見ず知らずの他人の役割をしてしまって、誰かのご両親の命を奪ってしまう原因になるかもしれないんですから・・・。
今は感染していなくても旅に行く途中で感染したり、無症状で感染を知らずに旅行先で広めてしまうと考えると、とても怖いですよね。
かつて「春節」という宗教・文化的行事の季節に世界的に広まってしまった新型コロナウィルス感染症を見てきた日本国民は、まもなく「お盆」という宗教・文化的行事の季節を迎えるにあたって、どのように行動すべきかを学習して理解できているハズだと信じたいと思ってます。
かくいうSIOUXは、なぜ久しぶりの撮影を7月22日のGoToトラベルキャンペーンの初日に行ったのか。
それは、GoToトラベルキャンペーンが実態として効果がありそうなのかどうかを覗いたかったからですが、当日は4連休の前日なので、まだ本格的な受け入れ態勢は始まっていなかったのでしょう。
丹後地方への観光客を誘う役割を果たす京都丹後鉄道(丹鉄)の丹後の海KTR800形は、まだ閑散期仕様の4輌編成で、しかも乗車率は決して高くはないことが覗えました。
おそらくは、残念ながら4連休中も、そんなに多くの観光客を誘うことができるとは思えませんが、7月23日から27日までは繁忙期仕様のフル編成6輌で丹後地方と京都市内とを往復することになっています。
もちろん撮影は、人に出会うような駅や市街地ではなく、人家から離れた沿線の土手を選びましたし、自宅から車に飲食物を持参し、撮影地への行き帰りでは一切の買い物をせず、トイレにも寄らず、全く誰とも接触せずに撮影を完遂しています。
確かに経済を回すことの大切さは解りますが、この4連休に感染を拡大させた後、お盆の時期にさらに蔓延すれば、8月末にはどんな状況になっているか想像するだけで身が震えます。
9月には目を覆うような事態になっていないことを願うばかりです。
いかに経済力や軍事力などの力が強大な国であっても、民が居なければ国は滅びますよ。
たとえ国が滅ぶには及ばないにしても、国力が弱まれば、近隣の強大な国に国境を侵されたり、領地を奪われる可能性もあるし、大国に吸収されて形ばかりの自治を与えられる程度の自治区に成り下がり、最悪はその自治さえ許されないという現実だってあるんですから・・・。
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